厚生労働大臣宛に要望書を提出


                                         平成13年7月24日

 厚生労働大臣
  坂口 力 様

            日本国内における臓器移植推進に関する要望書

 現在、日本においての臓器移植の医療技術は日々、その水準を高めております。しかし、今でも尚、日本の国内において移植手術を受ける機会を与えられる事もなく、多勢の重篤な患者が刻々と亡くなっております。この様な窮状を打破するために、私の夫であるプロレスラーでポートランド州立客員教授でありましたジャンボ鶴田こと、鶴田友美は2000年4月オーストラリアのブリスベンにて自らの移植手術待機中に「ジャンボ鶴田基金」を設立し、海外における移植待機患者の為に活動しておりました。残念ながら志半ばの2000年5月に他界しましたが、その意志を引き継ぎ、私は現在、日本移植支援協会と手を組み、臓器移植を必要とする患者の皆様の為に活動しております。また、移植手術待機患者の中でも海外でしか命をつなぐ機会が与えられない子供たちの事を思うと非常に残念であり、是非、日本国内において、せめて待つ事が出来るチャンスを与えて頂きたく思います。 先進国の一つである日本が、移植手術においては後進国であるという現状の中、以下の事を切に、一日も早く認可される事をお願い申し上げます。

    1, 日本国内における子供への臓器移植の推進                         2, 臓器移植専門の施設の建設
    3, 成人の生体部分肝移植の保険適用
    4, 日本国政府及び地方自治体からの臓器移植への積極的啓発活動
    5, 海外における移植待機患者に対する助成および支援制度の設置

厚生労働大臣 坂口様の移植待機患者への温かいご支援を心からお願い申し上げます。                              
                           特定非営利活動法人 日本移植支援協会
                             ジャンボ鶴田基金 代表 鶴田 保子
 日本移植支援協会およびジャンボ鶴田基金にて、上記の要望書を厚生労働大臣宛に提出しました。新日本プロレスの藤波辰爾社長もお越し頂き、亡き鶴田さんの意志を応援していきたいと仰ってくださいました。当日は多数の報道の方もいらっしゃり、記者会見も行いました。