このようなお知らせをしなければならないことは、非常に残念で、悔しいとしか言い様がありませんが、皆様のご支援を頂きながら心臓移植へ再度挑戦させていただこうと頑張っていました吉井貴哉君が4月8日永眠されました。
一時帰宅中に感染症を発症し、自宅で療養しておりましたが、4月7日、心不全となり急遽、東京女子医大に再入院いたしました。しかし翌日、容態が悪化し17歳の生涯を閉じたのです。
最初の移植のときはまだ小学生だったこともあって、全てお母様の決断で移植が進みましたが、再移植が必要となったとき、貴哉君は「もうこれ以上世間の皆様におすがりすることは出来ない。このままで良い」と言い続けてきました。勿論、自分の人生に悲観しピリオドを打とうとしたわけではなく、彼らしい心遣いがそう言わせたのです。しかしその一方、傍で何とか我子の命を救えないものかと、辛い思いをする母親を見て、「もう一度頑張ってみよう、いや、もうこれ以上は甘えられない」という思いが常に錯綜していた中、自分では何もできないが、せめて費用のごく一部でも自力で工面できないかと、詩集や歌の作詞作曲にも挑みました。このような貴哉君の気持ちを皆様がお汲み取りくださることを、支援者の一人として心から願っております。
皆様方から頂いた多額の支援金につきましては基本的な考え方として
1.他の移植支援団体から戴いた支援金は、各団体へお返しする。
2.残額は日本移植支援協会と協議の上「たかや基金」を設立し、これから移植をなさる方に有効利用して頂くものとする。
と考えております。どうか皆様のご了解とご理解を是非お願いいたします。
結果は残念としか言えないものではありますが、皆様方から頂いた、温かく、大きなご支援は貴哉君、そしてご家族にとって言葉では表せないほどの励ましとなりました。ここに改めて心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。
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